2017年1月15日日曜日

【世界会議】 キャストの松島さんからコメントをいただきました!

世界会議について、キャストでありパパタラ初期から小池作品に携わっている松島さんから、公演に対するコメントをいただきました。

出演者の視点から公演の魅力をいっぱい書いてくださっています。
公演を楽しみにしている方も、観劇を迷っている方も是非一度読んでみてください!

これまでの小池博史の作品からみても新しい、他の舞台ではなかなか見ることのできない圧倒的な世界観でお送りする「世界会議」ぜひご来場をお待ちしています!

※下記記事は先日メルマガで配信した内容から抜粋しております。





「新体験世界会議」( 松島 誠   /元パパ・タラフマラ パフォーマー )

  土の匂いがして、ブニュエルと赤塚不二夫とタルコフスキーが同居し、その先に光が、、、そんな感じになりつつある。

  初めて台本を読んだときかなりの挑戦だなと思った。11月に中国から帰って稽古に合流してしばらく考えていた。

  しかし、ある曲が出来上がってきて稽古場で初めて聞いてから考えが変わった。
いやほんと難しくしてるのは、とらわれているのは、自分自身じゃないか。

  自由でなきゃ、、、いまさらながらそのサウンドに気付かされた。そして3人の音楽家が参加しての稽古。

  たのしい。声、パーカッション、サックスと笛。生の音のバイブレーションに鳥肌。 いい!!!
小池氏が作っていたムーブメントの意味を理解。体が自然に立ち上がり、ステップを踏む。今までもライブの演奏が入ったことはあったが、SEなり録音されたものとの併用などで、完全なライブではなかった。

  今回はフルに近いし音楽家もできるだけそうしようとする。彼ら音、呼吸、振動が皮膚に触れ、そこに演技、セリフ、身体表現、踊りが加わると、それぞれのマテリアルが艶めきだす。右脳が揺すられ、演ずる自身のパフォーマンスの振れ幅が変わってくる。

  ちょうどTVで大学の運動生理学のセンセイが大声を出すとアドレナリンが出てスポーツのポテンシャルが上がると言ってる。

  叫びながらフォアを打つテニスの選手とか、叫ぶ室伏選手とか、、、わかりやすい。
はい。僕も体感してます。声を出し、息を吐きながらの踊り。加えて自分が声を出してもそうだけれど、耳へのアプローチ、集中して音楽聴くのにもにも同じ効果があると思う。それは記録だけではなく、表現のクオリティも上げる。

  音に誘われれば、ただ歩いていたその先にはっきりと輪郭を持った風景が立ち上がる。まだ照明も入っていないのに差し込む光を感じる。

  匂いを感じる、それらは目耳鼻口皮膚から入って、咀嚼、消化されて瞳から、からだの表面から、毛穴から、爪の先から爪先からアウトプットされていく。

  そうなることで自分自身が「音」になる。そうだ僕も音楽の一部になった。

  見渡すと周りにこんなにもいろんな顔、からだの、共演者。高いポテンシャルで、ムーブメント・演劇・能・アクロバット、みんな異なるバックグラウンド。違うから面白い。あなたと私が違うからいる意味がある。だからこそそこで会議するのだ。

  偉人と市民たち、そして熊、の会議は言葉だけでなく、台詞、歌、謡、ダンス、演技、での会話。異なる身体言語での対話、コールアンドレスポンス、賛同又は居合わせた現在日本的なユニゾンなどなど、、それがこんなメンツでは普通の枠に納まらないダイナミズムを作り出す。

  実際に好きなこと言いあって進められる稽古場は、厳しくも楽しい。稽古開始の頃のあんな懸念はどこにもない。

  本番まで1ヶ月を切った現段階で、なかなか見られない良いモノになってきました。今、この状態だと本番はもしかすると奇跡が!?

  崇高なものと下世話なもの、聖と性と生がともにあり、ヒーローと娼婦と一般市民が、三船敏郎とオレグ・ヤンコフスキーとバカボンのパパが一緒に踊ってるような舞台は小池作品ならでは。

  ちょっと他で見れないよ、すごいモノになりそうな予感大な今公演。そう、そしてこの会議に参加しているのはあなたかも知れない。

新体験世界会議に参加しませんか?



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