2017年1月17日火曜日

世界会議 稽古場見学会の開催!

公演開始まで10日となりましたが、
チケットをお持ちの方、購入予定の方を対象に稽古場見学会を実施いたします!
日時:1/19(木) 13:00-17:00 (この時間の中で自由に入退出可能です)
場所:都内スタジオ (参加希望者に別途ご連絡いたします。)
新作公演の制作過程を見れる貴重な機会です!
ご興味のある方は是非お申込みください!

2017年1月15日日曜日

【世界会議】 キャストの松島さんからコメントをいただきました!

世界会議について、キャストでありパパタラ初期から小池作品に携わっている松島さんから、公演に対するコメントをいただきました。

出演者の視点から公演の魅力をいっぱい書いてくださっています。
公演を楽しみにしている方も、観劇を迷っている方も是非一度読んでみてください!

これまでの小池博史の作品からみても新しい、他の舞台ではなかなか見ることのできない圧倒的な世界観でお送りする「世界会議」ぜひご来場をお待ちしています!

※下記記事は先日メルマガで配信した内容から抜粋しております。





「新体験世界会議」( 松島 誠   /元パパ・タラフマラ パフォーマー )

  土の匂いがして、ブニュエルと赤塚不二夫とタルコフスキーが同居し、その先に光が、、、そんな感じになりつつある。

  初めて台本を読んだときかなりの挑戦だなと思った。11月に中国から帰って稽古に合流してしばらく考えていた。

  しかし、ある曲が出来上がってきて稽古場で初めて聞いてから考えが変わった。
いやほんと難しくしてるのは、とらわれているのは、自分自身じゃないか。

  自由でなきゃ、、、いまさらながらそのサウンドに気付かされた。そして3人の音楽家が参加しての稽古。

  たのしい。声、パーカッション、サックスと笛。生の音のバイブレーションに鳥肌。 いい!!!
小池氏が作っていたムーブメントの意味を理解。体が自然に立ち上がり、ステップを踏む。今までもライブの演奏が入ったことはあったが、SEなり録音されたものとの併用などで、完全なライブではなかった。

  今回はフルに近いし音楽家もできるだけそうしようとする。彼ら音、呼吸、振動が皮膚に触れ、そこに演技、セリフ、身体表現、踊りが加わると、それぞれのマテリアルが艶めきだす。右脳が揺すられ、演ずる自身のパフォーマンスの振れ幅が変わってくる。

  ちょうどTVで大学の運動生理学のセンセイが大声を出すとアドレナリンが出てスポーツのポテンシャルが上がると言ってる。

  叫びながらフォアを打つテニスの選手とか、叫ぶ室伏選手とか、、、わかりやすい。
はい。僕も体感してます。声を出し、息を吐きながらの踊り。加えて自分が声を出してもそうだけれど、耳へのアプローチ、集中して音楽聴くのにもにも同じ効果があると思う。それは記録だけではなく、表現のクオリティも上げる。

  音に誘われれば、ただ歩いていたその先にはっきりと輪郭を持った風景が立ち上がる。まだ照明も入っていないのに差し込む光を感じる。

  匂いを感じる、それらは目耳鼻口皮膚から入って、咀嚼、消化されて瞳から、からだの表面から、毛穴から、爪の先から爪先からアウトプットされていく。

  そうなることで自分自身が「音」になる。そうだ僕も音楽の一部になった。

  見渡すと周りにこんなにもいろんな顔、からだの、共演者。高いポテンシャルで、ムーブメント・演劇・能・アクロバット、みんな異なるバックグラウンド。違うから面白い。あなたと私が違うからいる意味がある。だからこそそこで会議するのだ。

  偉人と市民たち、そして熊、の会議は言葉だけでなく、台詞、歌、謡、ダンス、演技、での会話。異なる身体言語での対話、コールアンドレスポンス、賛同又は居合わせた現在日本的なユニゾンなどなど、、それがこんなメンツでは普通の枠に納まらないダイナミズムを作り出す。

  実際に好きなこと言いあって進められる稽古場は、厳しくも楽しい。稽古開始の頃のあんな懸念はどこにもない。

  本番まで1ヶ月を切った現段階で、なかなか見られない良いモノになってきました。今、この状態だと本番はもしかすると奇跡が!?

  崇高なものと下世話なもの、聖と性と生がともにあり、ヒーローと娼婦と一般市民が、三船敏郎とオレグ・ヤンコフスキーとバカボンのパパが一緒に踊ってるような舞台は小池作品ならでは。

  ちょっと他で見れないよ、すごいモノになりそうな予感大な今公演。そう、そしてこの会議に参加しているのはあなたかも知れない。

新体験世界会議に参加しませんか?



2017年1月14日土曜日

【ニュース】グナワン・マリヤント氏がインドネシアの映画で主演男優賞を受賞!

前作、マハーバーラタ3に出演したインドネシアの俳優のグナワン(Gunawan Maryanto)氏が、

映画「Istirahatlah Kata-Kata」にてインドネシア最大の雑誌「Tempo Magazine」が選ぶ

2016年度の最優秀主演男優賞を受賞しました!

グナワン氏は俳優でありながら詩人でもあり、マハーバラタ3が終わった後に、素敵な詩とコメントをくださいました。
今回、受賞の記念に、いただいた全文を公開いたします!

ぜひ読んでみてください。



1)マハーバーラタ雑記  グナワン・マリヤント(シアターガラシ俳優/詩人)  (日本語訳: 小谷野哲郎)

私は扉の取手に飾られた蓮の首飾り
あなたが戦いの場で私を身につけるのを待つ
私の半身は渇いた石の川
時折の雨の時にだけ、濁り水が渦巻く
私を亡霊と呼ぶが良い
終わることのない怒り
もしくは敗北に終わった愛
ひとりの男に私の苦悩を掲げる
私の名を呼ばなくてもいい
戦場の淵に立つだけでいい
私をその首にかけてくれ
やがて彼は私を受け入れるだろう
迎え来たる車のように 
(アンバー) 
アンバーはビーシュマの元に現れ、死を告げる。いかに神に愛された男であろうとも、震えを止めることはできない。大戦争バラタユダは、誰にとっても過去と向き合う場のようだ。そう、過去に犯した数々の過ちと。ビーシュマとても例外ではない。そして、このビーシュマの死は、小池博史によって「マハーバーラタ パート3」のクライマックスとして選ばれたのだ。この作品は、インドネシア、ジョグジャカルタとジャカルタで公演を終えたばかりで、私もひとりの出演者として参加していた。 
小池博史ブリッジプロジェクトの作品に参加できたことを心から嬉しく思う。すでに小池さんの作品のいくつかは観たことがあり、とても心惹かれていた。いちばん最初は2001年。パパ・タラフマラがソロに来たときのこと。テアトル・ガラシの仲間たちと観に行った。タイトルこそ思い出せないが、その夜の舞台にどれだけ魅了されたことか。その後いくつかの作品を映像で鑑賞し、最後に再び直接目にしたのは、ジャカルタはサリハラでのパパ・タラフマラの公演だった。本当ならば、数年前にジョグジャカルタで上演された小池さんの作品、「ガリババ」のオーディションに参加したかった。テアトル・ガラシからも何人か参加していたのだ。小池さんがどのように作品を創作するのか、それを知りたかった。そして、ついに、私自身が「マハーバーラタ パート3」に参加するときがやってきたのだ。 
「マハーバーラタ パート3」のオーディションがあると聞き、私はすぐに参加を決めた。正直、はじめは迷いもあった。なぜなら、年齢制限がちょうど私の年齢だったからだ。40歳。果たして、私のスタミナはまだ大丈夫なのか?さらに言えば、私はダンサーではない。しかし、ともあれアルク・ガレリエで行われたオーディションに行くことした。そして、最終的に、私はこのコラボレーション・プロジェクトに参加できることとなったのだ。 
私を喜ばせたふたつのこと。 
ひとつ目は、小池さんの創作プロセスを直接この目で見ることができたこと。ふたつ目は、マハーバーラタそのものについて。小さい頃から愛して止まない、この古典の物語について。ジャワ人にとって、マハーバーラタは日々の生活の中に息づいている物語だ。はるか昔にインドから伝わったものであることをもちろん知ってはいるが、まるでジャワで生まれた物語であるかのようだ。私は、まだ小さな頃からこの物語に親しんできた。毎晩寝る前には、母がマハーバーラタの物語を語ってくれた。毎日、祖父がマハーバーラタの登場人物を絵に描いて日々を過ごすのを見てきた。私にとって、「マハーバーラタ パート3」で演じるということは、そんなノスタルジーにも似た気持ちだった。
そして、約2ヶ月にわたる「マハーバーラタ パート3」の創作プロセスが終わった。身体的には大変厳しいものだった。でも、楽しかった。違った身体との出会い。マハーバーラタを再創造すること。その全てを味わった。 
僕の中に野生の馬がいる
飛び越えることのできそうにない渓谷
そして突然の愛
自ら湧き起こり、抗うことはできない
僕の外側には長いトンネル
そして後ろには、明るい光が
裸の女の羞恥からの光
今僕は、死の真下を歩いている
ひとつの一族の敗北の真下を
いつまでもいつまでも
その女の子宮に向けて
僕は無理矢理武器を取ったのだ
今や僕は一匹の山羊
君の排泄物の中に隠れている 
(アシュヴァッターマン)  

世界会議イベント情報『私たちの世界会議』について

【世界会議イベント情報】
2/1開催予定の『私たちの世界会議』についてのお知らせです。

世界会議では 2 / 1 にお越し頂いた皆様とともに座談会を開催します!
主宰・演出の小池博史、舞台美術の栗林隆をはじめ、アーティストたちとのトークイベント、少人数制のためご興味のある方はお早めにお申込み下さい!!
※本イベントは事前予約制です。先着順定員になり次第受付終了とさせていただきます。

パンフレットでは公演後と記載されておりますが、公演前に変更となります。その代わり、公演後にはトークゲストをお呼びしてアフタートークを開催いたします。
※ゲストについては後ほど発表いたします。

<日時>
2/1(水)12:00-12:50

<テーマ>
「今後の世界をどうしたいか?」

<対象>
「世界会議」の公演チケットをお持ちの方。
※公演日は2/1でなくても構いません。

<参加費>
無料

<定員>
10〜15名

お申込はこちらからどうぞ!
http://kikh.com/sekai/sekaikaigi_mtg.html

2017年1月9日月曜日

世界会議 KONISHIKI氏からのコメント紹介

小池博史ブリッジプロジェクト最新作『世界会議』の公演まで20日を切りました!

今回特別に、前作『幻祭前夜-マハーバーラタより-』を観劇いただいたKONISHIKI夫妻よりメッセージをいただいたのでご紹介させていただきます!

公演詳細、チケットのご予約は公式ページよりご確認ください!
http://kikh.com/sekai/index.html

KONISHIKI様
前作のマハーバーラタを見て、色んな動きに対して、あんなにたくさんの生音が細かくシンクロして噛合っていることに驚きました。ライティングや衣装や仮面の変化、それと身体 の動きがとでも綺麗で印象に残っています。今の世の中、なんでも形やモノで人を動かそうとしているけれど、想像する力や目に見えないものに大切な未来が隠されていることを教えてくれるものが 少ないですよね。ハワイには昔から伝わる民話や歌の中で「現代に足りない必要な知恵や考え方は、古い時代の方が遥かに多くある。」って教えてくれています。常識的な考えって時代とともに実は正しくない方へ向かってしまっている可能性があるのかもしれない....「世界会議」で、本当に亡霊が現代の人と会議を始めたら戦争なんて起きないのかもしれないですね。

小錦千絵様
 前作のマハーバーラタは様々なジャンルの踊りと身体の動きが綺麗でとても魅力的な作品でした。 今までどこにも観たことのない世界に引き込まれ、月日が経ってた今も、映像が頭に残っています。一度観たらきっと忘れない何か魔法のようなものがあったのかな..... 
「世界会議」はテーマだけだとディープな感じだけれど、どんな映像になって残るのか、とても楽しみです。

2017年1月6日金曜日

世界会議ホームページリニューアルオープン!

公演までひと月を切りましたが、世界会議のHPが続々更新されています!
まだチェックされていない方はどうぞご確認ください!!


1.レコメンドメッセージ公開!
トップページにてKONISHIKI夫妻よりいただいたコメントを公開中です!


2.特別企画 『世界会議ができるまで』
現在のコンテンツは以下の2種類ですが、どれも読み応えのある内容となっています!
・キャスト紹介
・演出家小池博史と美術家栗林隆の対談

またinstagram(http://instagram.com/kikhbridgeproject)では日々の稽古の風景を公開中!
こちらもあわせて是非ご覧ください!

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新作公演 
小池博史ブリッジプロジェクト 「世界会議」
英語:KIKH Bridge Project [WORLD CONFERENCE]

HP:http://kikh.com/sekai/

小池博史ブリッジプロジェクト初の完全オリジナル作品「世界会議」が東京・吉祥寺にて上演決定!
『世界の行く末について論じる対話』をテーマに、能楽師清水寛二、元パパ・タラフマラの松島誠をはじめ20代〜60代の様々な身体によって描かれる演劇・世界会議。

舞台美術は「境界」をテーマに近年注目の現代美術家・栗林隆が担当。

元イッセイミヤケコレクションデザイナーの浜井弘治の衣装、
メディアと身体表現を融合させる飯名尚人の映像より『平和構築とは何か』を問いただす。

【公演日程】2017年1月28日(土)~2月5日(日) 
【会場】吉祥寺シアター
【料金】前売:一般4,900円 / 学生3,900円 / 高校生以下2,000円 当日券:各券+500円

【チケット販売】
サイ (Tel 03-3385-2066 )
e+(イープラス) ( http://eplus.jp/ )
武蔵野事業団 ( https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/ )
※チケット販売時期は、サイ/イープラスは10月30日、武蔵野事業団は12月開始となります。

【お問合せ】sai@kikh.com